サハリン天然ガス視察会 開催報告


北海道天然ガス利用促進協議会(有江幹男会長)は、平成17年9月26日から30日までの5日間の日程で、 有江会長を団長に、現在注目を集めているサハリン天然ガス開発のプロジェクトの視察会を開催しました。

宗谷岬から43qの位置にあるサハリン。近年、日本から大変近い「隣国」として交流が活発化しています。 サハリン島周辺の大陸棚においては、大規模な石油・天然ガス開発プロジェクトが進められていて、 豊富な埋蔵量と日本に近いというメリットを有し、今後の日本におけるエネルギー供給安定性の向上に貢献 することが期待されています。また、将来的に北海道においてもクリーンエネルギーである天然ガスの本格的 な利用促進という面においてもサハリンの天然ガス導入の期待は大きいものであります。

今回の視察会は、有江団長をはじめ北海道天然ガス利用促進協議会会員企業のほか、道内外のエネルギー関連、 建設、商社などの関係者30名の参加を得て開催する運びとなりました。現地では、平成20年にも日本にLNG(液化天然ガス)を輸出開始予定であるサハリンUやサハリンTの陸上 掘削基地をヘリコプターで視察したほか、コルサコフのLNGプラントなども視察しました。また、サハリン 州行政府の担当者との意見交換会もあわせて行いました。

◆今回の主な視察先紹介◆

サハリンTプロジェクト
サハリンTプロジェクトは、サハリン島北東部大陸棚における石油・天然ガス開発プロジェクトの1つである。 この鉱区内では、オドプト、チャイブォ、アルクトン・ダギの3つの構造が確認され、推定可採埋蔵量は、 原油で23億バレル、天然ガスは4850億立方メートルである。なお、事業主体は、エクソンネフテガス社、サハリン石油ガス開発(株)、 ONGCヴィデッシュ社、サハリンモルネフテガス・シェルフ社、ロスネフチ・アストラ社である。

サハリンUプロジェクト
サハリンUプロジェクトは、サハリン島北東部沿岸における石油・天然ガス開発プロジェクトの1つである。 この鉱区内では、ピルトン・アストフスコエ、ルンスコエの2つの構造が確認され、推定可採埋蔵量は、 原油で7.5億バレル、天然ガスは4080億立方メートルである。主にピルトン・アストフスコエで原油が生産され、 ルンスコエでは天然ガスが生産される。事業主体はサハリンエナジー社、その出資企業はロイヤル・ダッチ・シェル社、 三井物産(株)、三菱商事(株)である。

コルサコフLNGプラント・原油積出基地
コルサコフLNGプラント・原油積出基地は、コルサコフより12q東にあるプリゴロドノイで建設中である。 サハリンUの2鉱区、ピルトン・アストフスコエ、ルンスコエで生産された原油および天然ガスは、 総延長800 kmのパイプラインで輸送され、天然ガスはLNG、原油は直接石油輸出ターミナル(Oil Export Terminal OET) によって船によって輸出する予定である。特に、サハリン島のほぼ全てが流氷で覆われる冬期においても不凍港として通年の 生産と出荷が可能であり、年間安定したエネルギー供給が可能である。


チャイブォ陸上基地

海上プラットホーム「モリクパック」

サハリン州行政府との意見交換会

建設中のコルサコフLNGプラント

建設中のコルサコフLNG貯蔵タンク
                     

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